第46回 「たましいの場所」


今回はもう、最初に云いたいことがある。

アデス。

アデス、アデス、あなたは本当に最後までよくやってくれた。
まさかここであなたが死ぬなんて誰が思っただろう。
あなたのお陰で、どれほど私たちが安心できたろう(多少腐女子思考が入ったとしても)
あの隊長のはちゃめちゃっぷりを、溜息一つでどうにか受け入れ、そしてその通りに動いてくれていた。
生真面目で誠実で、実直な人。
あなたは最後まで、『ヴェサリウスの艦長』でいてくれました。
ありがとう。
そして、お疲れ様でした。


















……なーんて心穏やかにいられるかってんだ!!!

あぁもう、アデスアデスアデスー(泣)
実は最初は、まさかアデスが死んだなんて思わなかったんですよ。
作戦的には、きっとヴェサリウスに集中攻撃しかけて戦闘不能にして逃げるだけ、なのかと思ってたんですよ。
で、アスランとディアッカの敬礼も、きっと今まで世話になったザフト、ヴェサリウス、アデスに対する「完全な決別」を意味するもの
だと思ってたんですよ。
それが何ですか。
「完全な決別」どころか、「永遠の決別」じゃないですか!!(泣)
実は最初はよくわからなくて。
まさか、まさかアデスが、ヴェサリウスが沈むなんて思ってなくて。
そのシーンが過ぎてから、放送が終わってから、じわじわっときて。
あぁ、死んじゃったんだ……そっか、死んだんだ……。ってぼんやり考えて。
切なくなりました。

アデスは絶対生き残ると思ってたからな……。
最後まで生きてて、きっとラウvsムウを目の前で見て、
それで隊長が死んじゃって、
爆発がおきた瞬間に椅子から立ち上がってぼんやりその映像を見つめる、って。
ずっとそういうイメージがあったから。
アデスは生きるって。
生きて、「そんな……まさかクルーゼ隊長が……」って。信じられないと呟くんだって。
そう思っていたのに。

これの前に、小説版SEEDでアデクル萌えしてたから余計にショックでした。



つーか、まぁ。
あまりアデスについてだらだら悼むわけにもいかないので本筋にいきましょう。


まず、とげとげなシグーに萌え。

アンディの口からでた「クルーゼ」の名に萌え。
アンクルアンクルvv

キラの、飛び散る汗にびっくら。
キラキラ青春モード(違)

画面横取りシャニに笑う。
やっぱりヤク中に見えて怖いです(笑)
しかも、やはりあの子らの声は浮いている……(汗)

包帯巻いて歩き出すムウ。
てっきりそのまま戦闘に出るのかと思ったんだけど。
やっぱり無理だったね。そりゃそうか。

ラウの言葉を思い出し、また迷ってるキラ。
あなたホントに、人の言葉に左右されやすいのねと思った。
それだけ純粋で素直ってことなのかもしれないけど。
それだけ、それまでの彼が平和の中で無知でいたということなのかもしれないけれど。
それでも、あれだけ迷わされる子は初めて見たよ。

ラクス将軍、変わらない表情の中でやはり色々考えてましたな……。

フレイの声。
自分の本当の居場所に戻りたいフレイ。
必死で叫ぶ。
アークエンジェルに。

響くフレイの声に、かつてのことをあれこれ思い出してショック状態(?)になるキラ。
この子はまた迷っててもう……(汗)

叫ぶキラ。
僕が守ってあげなくちゃ。
ひとりのフレイに。孤独なフレイに。
辛かったことや怖かったこともまだちゃんと覚えているのだけれど。
やっと向き合う勇気を持てたのかもしれない。
(つかここはちょっと流れでこう書いただけで、ちょっと違うのかもしれんが)

意味深なクルーゼ。
やっぱり悪役だこの人……。
つか、今さらここまで悪役っぷりを披露されるとすごく困るんですが色々と。
もっと伏線とか色々さぁ。
それはそれで萌えるんで構いませんが。

アスラン、ディアッカ、ザフト敬礼。
ここではうわ、って思ったの。
「これでもう、本当にさよならです」ってそういう意味だと思ったの。
彼らは同士と決別しても自分たちの意志を貫きます、って意味だと思ってたの。
それが、それが――。
アデス、死んだ……?
うわやっぱりショックだ。
すごいショックだ。
うわーうわーうわー(泣) と呟いてしまうほどに。

フレイとナタル。
あそこにいたのが、ナタルでなくマリューだったらフレイはあそこまで号泣しなかっただろうな、と思う。
いや、もちろん泣いたかもしれないけれど、ちょっと違ったと思う。
ナタルはいつだって、自分の信念のままにいて、他者に惑わされることがない。
いつだって同じ態度。
それはいつも、どんなときであっても。
そんな『以前と同じ』彼女を見て、フレイは安堵して泣き出したんだと思う。
すごいな、桑島さん……。

そして。
そして。
本編終了後、アデスの死を悼むばかりに一瞬忘れ去られていたあのシーン。

目がぎょろり、のアズラエル。
目がかっ、のアズラエル。
爆笑アズラエル。
両手を頭にアズラエル。

「やった――!!!」

……ちょっと待って、あなたそういうキャラでしたか?(笑)

思わず本気で笑った。
「やったー」ってどうなんだろうインテリな彼的に。
「よっしゃー」とか「うひょー」はまずないとは思うけど。
まさか「グゥレイトー!」もないとは思うけど。
「やったー」って。
案外子供なんだなと思った。
子供みたいに真っ直ぐで潔癖で、だからブルコスの盟主なんてやれてんのかな。

キラ気絶。
ラクスがねー、キラのことを「キラ様」から「キラ」に呼び変えたときからあれって思ってたのよ。
キラがクライン邸で療養(?)してた頃さ。
アスランとの戦闘のことを思い出して苦しみ出すキラに、ラクスが「キラ!? キラ!?」って呼びかけるシーンでさ。
なんか、フレイと被っちゃって。
叫び方がフレイみたいだーって思って。
偶然だとは思うんだけど、ここでひっかけるかーと思った。


そしてさらなる問題シーン。
フラクル的山場。
「ヤツには過去も未来も、もしかしたら『自分』すらない」
「だから世界を道連れにする、と?」
「そんなことはさせねえよ、俺が――!!」
うわぁぁぁぁぁ(泣)
なんかもう、これをフラガに語らせるためにムウマリュにしたんならムウマリュもOKな気がしてきましたよ(笑)
だってあの人、よほど気を許した人間の前でしかあんなこと話さないでしょ。
赤子ラウと、初対面のムウラウ写真に萌え。
つーかあの初対面の写真って、位置的に変ですよね?
盗撮みたいだよ(笑)
しかも、部屋の隅に仕掛けたカメラとかじゃなくて、人が手にこっそり持ってたのでぱしゃ、みたいな。

ラウが出るとやっぱりラウのことしか考えられなくなるムウ。
うーわーフラクルだぁv

つーかクルーゼの薬の理由……やはり老化が原因だったんですね(汗)
それだけは避けたいと思っていたわりに受け入れられたのは、覚悟を決めていたのともう一つ。
いくつかのサイトさんで、遺伝子についての説明があったから。
テロメアの話ね。
私は解説すんのが面倒なので(というかこの知識も聞きかじりだし)、知りたい方は専門サイト探すか他サイトさんで
情報得てください。
で、その話は私も聞いたことがあって、テロメア云々を語ってくださった方がたの感想読みながら「なるほどな」と。
そういうことなら、受け入れ可能です。

つーかやはり、キラのあの驚きようは老化の進んだラウの素顔見ちゃったからなのね……(汗)
もうちょいマトモな驚き方してくれてもよかったのに〜(泣)


また泣くかキラ。
つーか生肌の上で。
生肌、生腿、素足。
おかあさんの膝で泣く子供と同じですな。
つくづく思うのだが、SEEDは女性キャラの母性を引き立てすぎです。
ラクスもカガリもマリューもナタルもさぁ。
方向性が違えど、みんな「母性」が際立ってる感じがして、何だかなぁと思います。
唯一普通に「女の子」してるのはミリーだよな。
フレイは……まあ、あの子はある意味別格だから(汗)
もっと「戦う女」ってのを出してほしかったと思う。
エザリアさんがもっと若くて中心にいる人物だったらそういう感じかな。
そういう人が欲しかったです。
泣いてる子に「よしよし」って云うんじゃなくて、
強くて何事にも立ち向かっていてふいに弱気になったときに慰められて反発したり受け入れたりしてさらに強くなる、
って女の人がいたらよかったんじゃないかなぁと思った。


隊長のやり方に対して疑問を持ち始めたイザーク。
まぁ、隊長のやり方もだんだんと過激になってまいりましたから。
(今までもそうだったけど、最近は強引とは少しタイプが違うからな)
エターナル側につくのは構わないけど、もっと自分で考えて考えて考えて、
悩みに悩みぬいて決めてほしいです。
イザークには、あまり状況に流された決意をしてほしくない。


次回予告。
パトさんと隊長の間に一体何が!?
まさかあの噂は本当だったのか!!?
うーわーぁー(泣)
パトさんはクルーゼに対して純愛だと思ってるので、そうなったら切ない。
エザリアさんが上にいるのには理由があるのか?


つーかSEED、ホントにあと数話で終わるのかしら。疑問だわ。
まさか、どうにかアズラエルらを戦闘不能にしてザフト・地球間で停戦協定して、
「でも僕たちの戦いは、これからも続くんだ……」って語って終わる、とかそういうのは嫌よ?
いや別に構わないけど。(どっちやねん)
もうこの際続きは劇場で、でもいいや私は。
なんかねー、下手にうやむやに終わらせるくらいなら映画でもOVAでも使ってきっちりした形で終わらせてほしい。
……金?
んなもん、今だってあれだけ搾り取られて(貢いで)んだから今さらでしょ?(爆)